Ｔ．Ｙ　氏（女性と音楽研究フォーラム）より　 このたびは素敵なコンサートをどうもありがとうございました。また、ご丁寧なお便りもいた
だき、御礼申し上げます。コンサート後にも申し上げましたが、これまでファニーの実演を聴いたなかで、彼女の曲に対する演奏者の共
感をもっとも感じ、ファニーの世界を堪能いたしました。お話しと演奏の両方をおひとりでこなすのは本当に大変だったと思いますが、成
し遂げられましたね。あらためて心からの拍手を送らせていただきます。

Y.T氏仙台在住(『もう一人のメンデルスゾーン』著者)より　28日は素敵なコンサートをどうもありがとうござい
ました。皆さんとても熱心に耳を傾けていたという印象を受けました。中田さんのファニーに対する思いもよく伝
わっていたと思います。バスの音がとても響いていて、バッハからの伝統の流れをくむ音楽を意識した演奏のよう
に感じられました。10年もドイツで勉強をしていた方なのでさぞ強いしっかりした方と思って会場に行きましたが、
予想を覆す女性らしいトークや演奏にまず驚いてしまいました。拍子抜けという感じでした(笑)が、今まで聴いた
ことのない演奏にとても魅かれました(Y.T氏との会話より)

Ｏ．　Ｙ　さん（友人、小説家）より　「音ちゃん」と誤変換されると、音と関係が深くなったようでちょっと嬉しくなる私は、リズム感がなくっ
て、音程をとるのがへたくそで、声量だけはやたらとでっかく、そう一言でいえば音痴。そんな自分に、ピアニストのお友達ができるなん
て夢にも思わなかった。一緒にけらけら笑ってお酒をすすってごはんを食べてるときもステキだけど、マリコさんはやっぱりピアノを弾い
ているときが最高にカッコイイ。きのうはマリコさんの演奏するファニーを聴いた。ファニーは、フェリックス・メンデルスゾーンのお姉さんだ
そう！う（知らなかった！）
紫色の綺麗なドレスであらわれたマリコさんは、ファニー・メンデルスゾーン＝ヘーゼルの生涯について語りはじめた。ピアノと物語は交互に続き、私たちはたちまちファニーの音楽と生涯に心奪われる。
弟・フェリックスに劣らぬ、あるいはそれ以上の音楽的才能に恵まれながら「女だから」という理由で本格的な音楽活動がままならなかったファニー。父や弟は彼女の音楽的才能はおおいに認めつつも、彼女を「娘」として「姉」として愛する以上に、「音楽家」として愛するのは苦しんだ。晩年に弟の反対を押し切り自身の楽曲を刊行出版。フエリックスは複雑な思いに駆られながらも結局は姉のデビューを精一杯に祝福する。が、それから半年でファニーは病に倒れ、あっというまにこの世を去る。フェリックスは姉の死を、両親の死以上に嘆き悲しみ、自分の手でファニーの楽曲を出版する（生前はあんなに反対していたのに）。やがて、姉を追うようにフェリックスも３８歳の若さで亡くなる…姉弟のお墓は仲よく並んでいるという。
……最後の一曲が終わるころは、一篇の映画を鑑賞したあとのような心地だった。
哀しい物語といえば哀しい物語だろう。けれども、ファニーという音楽家に対するマリコさんの愛と情熱、マリコさんが弾くことによって聴くことのできたファニーの音楽じたいの美しさ。何より、愛するひとびとやものごとには心をいっぱいにひらき、思い切り楽しむ。一方、つまらない権威主義者や見栄っ張りなだけの薄っぺらなヤツにはまるで容赦のないファニー。マリコさんによって語られた彼女の魅力がひしひしと伝わるので、帰り道はとてもあかるい気分になった。
……ファニーの曲は１５０年以上も眠ったままだったという。１５０年！　次の１５０年には、ファニー・メンデルスゾーン＝ヘンゼルを愛するひとびとは、これからも、日本でも、きっと増えてゆくにちがいない。
※事実と異なる箇所があったらごめんなさい。何しろ、マリコさんの演奏と語りに聞き惚れながら自分の頭の中でふわふわと膨らんだ内容を（裏をとらずに）再現しているだけなので。しかも私はクラシック音楽に関する教養が皆無にひとしいので。きゃー。　 (知らなかった)　紫色の綺麗なドレスであらわれたマリコさんは、ファニー・メンデルスゾーン＝ヘーゼルの生涯
について語りはじめた。ピアノと物語は交互に続き、私たちはたちまちファニーの音楽と生涯に心奪われる。弟・フ
ェリックスに劣らぬ、あるいはそれ以上の音楽的才能に恵まれながら「女だから」という理由で本格的な音楽活動が
ままならなかったファニー。父や弟は彼女の音楽的才能はおおいに認めつつも、彼女を「娘」として「姉」として愛
する以上に、「音楽家」として愛するのは苦しんだ。晩年に弟の反対を押し切り自身の楽曲を刊行出版。フエリック
スは複雑な思いに駆られながらも結局は姉のデビューを精一杯に祝福する。が、それから半年でファニーは病に倒れ、
あっというまにこの世を去る。フェリックスは姉の死を、両親の死以上に嘆き悲しみ、自分の手でファニーの楽曲を
出版する（生前はあんなに反対していたのに）。やがて、姉を追うようにフェリックスも３８歳の若さで亡くなる…
姉弟のお墓は仲よく並んでいるという。
……最後の一曲が終わるころは、一篇の映画を鑑賞したあとのような心地だった。哀しい物語といえば哀しい物語だ
ろう。けれども、ファニーという音楽家に対するマリコさんの愛と情熱、マリコさんが弾くことによって聴くことの
できたファニーの音楽じたいの美しさ。何より、愛するひとびとやものごとには心をいっぱいにひらき、思い切り楽
しむ。一方、つまらない権威主義者や見栄っ張りなだけの薄っぺらなヤツにはまるで容赦のないファニー。マリコさ
んによって語られた彼女の魅力がひしひしと伝わるので、帰り道はとてもあかるい気分になった。……ファニーの曲
は１５０年以上も眠ったままだったという。１５０年！　次の１５０年には、ファニー・メンデルスゾーン＝ヘンゼル
を愛するひとびとは、これからも、日本でも、きっと増えてゆくにちがいない。
※事実と異なる箇所があったらごめんなさい。何しろ、マリコさんの演奏と語りに聞き惚れながら自分の頭の中でふ
わふわと膨らんだ内容を（裏をとらずに）再現しているだけなので。しかも私はクラシック音楽に関する教養が皆無
にひとしいので。きゃー。

Ｎ．Ｍ　先生　（音高校時代恩師）より　今日は高校音楽科時代からよく知っている、中田真理子さんのコンサートに行ってきました。「フ
ァニー・メンデルスゾーン＝ヘンゼルへの愛」と題されたコンサートは、あのメンデルスゾーンの実姉にあたるファニーの作品を演奏するも
のです。メンデルスゾーンの「無言歌」にあたる、「ピアノフォルテのための4つの歌曲 作品2」という、ピアノソロ曲がありましたが、とて
もお洒落なタイトルだと思いました。このファニーの弟のフェニックス・メンデルスゾーンをも凌ぐ、類い稀な才能をもったファニー、ファニー
の曲の演奏もとてもよく、上にかったと思いました。ファニーのその時々の心境を表した書簡を読むなど、演奏より長いくらいの曲目解説のトークが曲間に入り、とても準備に時間がかかったことと思います。
ファニーへの演奏者自身の愛を表し、10年以上ドイツで研鑽を積み昨年帰国した中田さんの進化が聴き取れたのは、このコンサートに行ってとてもよかったと思いました。書いていないのですが、他にもいいなあと思った曲、演奏があります。「ローマからの別
れ」です。でも、それより来た人皆にとっては、トークによって中田さんの熱意と人柄が何より焼き付いたと思い
ます！

Ｎ．Ｍさん（友人）より　ファニーの曲、芯のある凛とした曲で驚きました。ファニー自身の様相は、とても女
性らしいので（パンフレットをみるかぎり）、そのギャップに驚きました。真理子さんと重なる部分があり、きっ
と人って似た雰囲気の人に興味を持つんだなーと思いました。ファニーが近くにいたように感じました。未だに未公
開の楽譜があるとは、驚きでした。 

Ｙ．Ｓ　氏（詩人）より　上質の一冊を読み終えたような気分で、とても楽しめました！何より演奏家がファニー
を、作品を愛していとおしそうに弾いてくださったことが感動でした。 

Ｔ．Ｆ氏より　10年以上ドイツで研鑽を積まれ帰国されたピアニスト中田真理子さんが、今まで光を当てられるこ
とのなかったメンデルスゾーンの姉ファニーの作品を演奏しました。素晴らしい演奏とともに、ファニーの作品を
堪能しました。素敵な演奏でしたね。心に響きました。解説も素晴らしかったですよ。ファニーのことを知る機会に
なりました。 

Ｔ．Ｍ氏より　10月28日（日）、フェリックス・メンデルスゾーンの姉ファニーの人生と作品に焦点を当てた中田
真理子さんによる素敵なピアノコンサートでした。 

Ｋ．Ｉ氏（詩人）より　すてきなピアノ演奏を聴かせていただき感動しています。ファニーに対する思いが表現さ
れていて、あの場にきていてくれたように思いました。これからもファニーについてとファニーの曲の演奏を楽し
みにしています。ありがとうございました。 

Ｙ，Ｙ氏（詩人）より　とても素敵なコンサートをありがとうございました！目の保養、耳の保養そして心の保養
をさせていただきました。ファニーというとても優れた才能に恵まれていながらあまり知られる事もなくその生涯を
とじた一人の女性。彼女の生きてきた証を知ることが出来、そして真理子様の思いを感じるとても良いコンサートで
した。ピアノもとても心に響きました。とても素敵なコンサートに心より厚く御礼申し上げます。 

M .Y氏(詩人)より　真理子さんのピアノリサイタルはずっと聴かせてもらっているが、今回が最も魅力的だった。
テーマが彼女の最も敬愛してやまない「ファニー」であり、類まれな才能を持ちながらも不遇な生涯を終えたファニ
ーへの並々ならぬ愛情と想いに溢れていたし、その熱い想いが真理子さんのピアノにも息づいていた。それが遠慮が
ちな語り口の中からも窺えた。それにしてもファニーの華麗で気品のある旋律、哀しみを湛えた美しさ―。特によか
ったのは「小夜想曲」「ピアノのためのメロディ」「ピアノソナタト短調」「ピアノフォルテのため歌曲」「ローマ
からの別れ」など。もっと聴きたくて早速CDを探したが、日本のものは見当たらなく、H・シュミットというカナダ
のピアニストのCDを見つけ購入した。短調の曲が多かったが、やはりファニーの曲は個性的で魅力的だった。その録
音場は何とグレン・グールドスタジオと記されてあった！やはりカナダなのだ。ぜひ真理子さんにはCDを出して欲
しいと願っている。10年間、ファニーを生んだドイツで研鑽を積んだピアニストだから。

T.K氏(詩人)より　小夜想曲の最初の音、曲の流れ、気持ちをゆだねるだけで満たされました。ファニーを理解したと
は到底言えないのですが好きになりました。ファニーの曲は200年後まで生き続け、これからもそうだと思います。心
のこもった演奏と語りで紹介してくださりありがとうございました。ファニーの時代と比べて今は女性は自由だと
いわれながらやはりいろいろ困難なことがあります。真理子さんのこれからの道とファニーの人生を重ねながらお話を
伺っていました。 

K.Y氏(声楽家より)　過日の演奏会は、中田さんの目差されていらっしゃる“演奏をする”ということの目がどこに向け
られていらっしゃるのか・・・が表れている様で、とても心に残る良いものでした。あの厳しい夏の最中に、どれだけ
大変な練習とご準備をなさったことかと敬服するばかりです。お母様ともお目かかれて、あの詩の情感の中でお育ちに
なられた中田さんなればの演奏会だったとしみじみと思いました。